首を回しづらく、動かすと痛みが出ることがあります。
例えば、人に呼ばれて後ろに振り向く時や、車を運転していてバックする際に後ろを見なければならない時などに支障が出るようです。
首の骨(頚椎「けいつい」といいます)は7つあり、その構造上可動域は比較的広く、手足を除けば体の中ではよく動く方です。
ところが、この首の骨の中と周辺には頚神経と頚動脈という大事な神経や血管が通っています。
これらが首のまわりの筋肉のコリや首の骨のゆがみなどで圧迫されたりすると不調が生じます。
中でもよくあるパターンが、肩こりからくる首筋の痛みです。
首筋の筋肉のこりが強くなると、後頭部が重くなるだけでなく、毛髪の生えぎわのところには、神経の通り道があるためこの神経の刺激症状が出てきます。
後頭部にときどき電気が走るような痛みが急に起こったり、毛髪をさわるとピリピリした感じが起こることがあります。
このような後頭部の神経の刺激症状は首筋のこりが原因で起こる場合と、こりとは関係なく原因の神経痛として起こる場合とがあります。
両者では治療方法が異なってきます。
また、首筋がこりが強くなってくると、連鎖反応で頭の筋肉もこりやすくなります。
頭の筋肉のこりは緊張型頭痛といわれる頭痛を起こします。
この頭痛は頭を重たく感じたり、時にはズキズキするはげしい頭痛を起こしたりしますが、何日も続きやすい特徴があります。
頭の一部が痛くなることがあるため片頭痛と間違われることがありますが、次のような違いがあります。
◆片頭痛
寝込むくらいの強い頭痛が発作的に起こり、半日くらいたつと軽快。
◆緊張型頭痛
朝起きた時から起こることも、疲れのたまる夕方から起こることもあるが、寝込むほどではない。
一般の鎮痛薬が効きにくいことがあるが、鎮痛薬に加えて筋肉の弛緩剤や抗不安薬を併用すると効果的。
さらに悪化すると、目頭が重く感じる、昼間から眠く感じる、目がボーッとする、目の奥に強い痛みを感じる、等の症状も出てきます。
歯ぐきが浮いてくる感覚を覚えることもありますが、これも歯ぐきに走っている神経の刺激症状が原因であると言われています。(正座をした後に、足のしびれが切れるのと同じです)。
また頭の筋肉のこりが強くなると、ふわふわとしためまい感を起こしやすくなります。
ちょうど雲の上を歩いているような感じで、まっすぐに歩いているつもりでもどちらかに傾くような、足元が覚束ない感じが起こることもあります。
このようなふわふわした感じや頭痛などが筋肉のこりが原因と診断するためには、高血圧や脳の病気などがないかどうか、専門の医師により診察と検査を受けておく必要があります。
以上のように、首筋の痛みは肩こりに起因するケースが大変多いです。
放っておくと、全身の筋肉のこりを起こしていろいろな症状が出てきます。
適切な診察や検査を受け、他に異常がないようであれば、筋肉のこりを軽くするような治療を受けるとこのような症状は良くなってきます。