リンパ腺の腫れ・痛みの主な原因として考えられるのは、リンパ管内に病原菌が侵入する事によって発症するリンパ節の炎症によるものです。
一般的な風邪であっても、頸部のリンパ管が腫れる事はよくあります。
風邪気味の時に、耳の下を触ると何となく腫れていて、痛みを感じた経験がある人は多いでしょう。
炎症は症状によって異なりますが、通常数日で炎症が治まり、腫れもひいていきます。
そのような場合は特に問題ありませんが、ウイルス性の感染病や結核、またリンパ管内に腫瘍が発症している場合においても、腫れが確認される事があります。
どうせ風邪だろう、と決め付けず、少しでも様子がおかしい場合には病院できちんと診てもらうことが重要です。
首のリンパ腺の腫れ・痛みの主な症状としては、まず耳・喉に軽い痛みを生じるようになります。
その後、小さなコブ状の腫瘤(しゅりゅう)と呼ばれる「しこり」のようなものが確認出来る場合があります。
通常リンパ腺が炎症をおこして腫れる場合は、発熱を併発するケースが多いので、本人の自覚症状としては苦しく感じられるようになります。
指で触れるだけでなく、目で見て明らかにリンパの腫れが確認出来る状態の場合は、症状は重いと考えられますので、すぐに病院へ行き、薬物投与などの処置をすることが必要になります。
痛みや発熱が伴わないケースは、実はより注意が必要です。
頸部リンパ腺の腫瘍の移転によるものである可能性が高いからです。
リンパ腺に腫れがあり、その原因が腫瘍によるものである場合、これらリンパ組織に腫瘍の総称を悪性リンパ腫と呼びます。
悪性リンパ腫とは、白血球の中のリンパ球ががん化した悪性腫瘍で、リンパ節がはれたり、腫瘤ができたりする病気を指します。
悪性リンパ腫は、「ホジキン病」と「非ホジキンリンパ腫」に大別されますが、日本で主に確認される悪性リンパ腫は「非ホジキンリンパ腫」です。
頸部以外にも、わきの下、足の付け根、腹部等のリンパ節、または全身の様々な臓器に病変が生じることがあります。
発熱、盗汗(就寝中の顕著な寝汗)、体重減少、全身倦怠感などがみられることもあります。
現在は化学療法の進歩により、これら悪性リンパ腫の根源的な治療方法も確立されつつあり、完治が可能な病気となっております。
早期発見、早期治療の開始で十分治癒が可能とされていますが、自覚症状が現れにくいのが難点です。
腫れが腫瘍による場合の治療は、基本的に化学療法・放射線療法を主体に治療を行っていきます。