腹痛の場合、痛む箇所や痛み方によって考えられる病気が変わってきますが、右下腹部に痛みがある時には、どのような病気が考えられるのでしょうか。
■急性虫垂炎(盲腸)
<症状>
盲腸の先の割り箸ほどの円筒状の部分の細菌感染により引き起こされるもので俗に盲腸炎と言われています。
主な症状盲腸の主な症状としては、ズキズキ・シクシクと表現される疼くような痛みが連続的に発生します。
この痛みはみぞおちから起こり、時間の経過とともに虫垂のある右脇腹に向かって移動してくるという性質を持っています。
この時、痛みを感じている箇所を押してから離すと痛みが強まる感覚があります。
また、盲腸から来る痛みで食欲不振や吐き気を起こしたりすることもあります。
虫垂炎になった盲腸は、治療しないで放置しておくと炎症が悪化して虫垂が化膿し破裂する恐れが出てきます。
虫垂が破裂すると内臓を覆う腹膜に内容物が飛散して、腹膜炎を発症する恐れがあります。
虫垂の破裂による腹膜炎は敗血症を併合することがあり、命に関わる非常に危険な状態です。
<治療>
虫垂切除の手術が基本です。
早期であれば、抗生剤の内服によって炎症を抑えることもあると言われていますが、再発の可能性が高いと言われています。
■尿管結石
<症状>
腎結石が尿管へ落ちてその途中に止まっている場合を指し、尿管で通過障害が起きた時に激痛が起こります。
尿管結石は七転八倒の苦しみで起き上がれないほど痛く、脂汗を流して苦しむといわれています。
<治療>
鎮痛剤などの薬物療法が主ですが、水分摂取や、適度な運動も効果的です。
場合によっては、尿管ステントや腎ろう造設、あるいは手術が必要となることもあると言われています。
■結腸憩室炎
<症状>
右下腹部の痛みや発熱があります。
出血などを起こすこともあるようですが、非常に稀なケースです。
<治療>
点滴や抗生剤による治療がメインで、輸血や腸切除が必要となることは、滅多にありません。
■急性大腸炎
<症状>
下痢、右下腹部の痛み、嘔吐、発熱、倦怠感、脱水などがあるようです。
原因として、食中毒や消化不良、寝冷えなどが考えられています。
原因不明の大腸炎の中には、日常服用することが多い鎮痛剤によって起こる薬剤性大腸炎が増加しているといわれています。
<治療>
抗生物質による副作用の場合は服用を中止し、整腸剤の投与が行われます。
腸管出血性大腸菌の感染であれば、整腸剤投与は行わず、水分補給及び食事療法を行い安静を保ちます。