腹痛と一言で言っても、痛み方から痛む場所まで様々です。
まず大切なことは、自分の痛みをきちんと観察し、どのような特徴があるのかを知ることです。
ここでは、特徴ごとに考えられる病気をいくつか紹介します。
●仙痛=きわめて激烈なけいれん性の痛み がある
仙痛とは、突然激痛が襲い、痛くて痛くてころげまわり、冷や汗をかいてうなりながらこらえている状態を指し、さし込み、癪(しやく)などとも俗称されます。
仙痛を起こす典型的なものは胆石症と腎臓結石です。
胆石症の場合:痛みがしばしば右背や右肩に放散する。
腎臓結石の場合:痛みは右または左のわき腹に向かう。
たいていは出血を伴い、尿に血が混じって赤くなる。
そのほか、激烈な腹痛には危険なものがたくさんあります。
腸閉塞をはじめ、胃潰瘍や虫垂炎が破れて腹膜炎を起こしたものなどです。
次のような症状が見られたら、ショックの兆候ですから、一刻の猶予も許されません。
・顔色が真っ青になる・冷や汗をかく・手足が冷たくなる・意識がぼんやりし、脈がふれないほど細く速くなる
●熱のある腹痛
腹痛に熱が加わっている場合、細菌が関係あるケースが多いです。
・虫垂炎・胆嚢炎・胆管炎・膵炎・赤痢・腎盂炎 などの可能性があります。
●熱のない腹痛
細菌とは無関係な病気が疑われます。
・急性胃炎・慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・尿路結石・移動盲腸 などです。
先ほど、“重要なことは自分の痛みをきちんと観察し、どのような特徴があるのかを知ること”と述べましたが、痛みを伝える際にもポイントがあります。
@どこが痛いか(痛みは移動するか)
Aいつから痛いか(前触れはあったか)
B どんなときに痛いか、あるいは、1日でいちばん痛い時間はいつか(食事の前後はどうか)
Cどんな痛みか(さしこむような痛み、針で刺すような痛み、脈打つような痛み、等)
D痛みにともなってどんな症状が起きたか(熱、吐き気、尿の状態、、血尿かどうか、尿量は多いか少ない、便の状態、便秘か下痢かなど)
上記のポイントを抑えて症状を説明すれば、医師にも正確に状況を把握してもらうことができるでしょう。